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資金繰り表とは何ですか。なぜ資金繰り表が必要なのでしょうか。

Q3 資金繰りとはなんですか。なぜ資金繰りが必要なのでしょうか。


資金繰り表とは資金の収支をあらわす表で、資金が不足しないようにする調達予定表の役割もします。利益計算は発生主義によって行い、資金繰り計算はお金の出入れだけで計算します。利益は出ているにお金が足りないということのないように、資金繰り表を作ってしっかり管理しましょう。

1 資金繰り表ってそもそも何ですか?
(1) 資金繰り表とは
 資金繰り表とは資金の収支をあらわす表で、会社のお金がどのようにまわってきたのか、これからどのようにまわっていくのか、資金に余裕ができるのはいつか、資金が足りなくなるのはいつかを見極める役目があります。

 資金繰りをうまく行うコツは、手持ちのお金とこれから入ってくるであろうお金をあわせてこれから起こる支払いに充当しつつ、次の支払いや突発事項に備えて十分なお金を残しておくことです。どんぶり勘定では資金繰りはできず、そのためにもお金の出入りを明確に見極められる資金繰り表の作成が必要になってくるのです。

(2) 最も簡単な資金繰り表
 まずは、一番簡単な資金繰り表でおおまかなお金の流れをつかんでみましょう。
4月 5月 6月 7月
前月繰越 ××× ○○○ △△△
収入
支出
翌月繰越 ××× ○○○ △△△


 翌月繰越がマイナスの場合、資金ショートが起こっていると考えられます。この表だけでは、何の収入で何の支出なのか、何が理由で資金ショートが起こっているのかがわかりません。実際には収支を事業活動の収入や支出で構成される「営業収支」と、借入金や借入金返済で構成される「財務収支」に分けて資金繰り表を作成し、資金調達の予定を立てます。通常は月単位で作成しますが、緊急時には日単位で日繰り表を作成します。

(3) 資金の出入りとは
 企業が活動を行ううえで、仕入から販売、さらには貸付け、借入れ、返済という一連の流れをお金の出入りで見てみると次のようになります。 
<資金の入り>                    
A販売 現金売上                   
売掛金の入金
受取手形の期日入金
B借入れ 金融機関や代表者からの借入れ
受取手形の割引
E貸付金回収 貸付金の回収
貸付金の受取利息入金


<資金の出>
@仕入・経費 現金仕入
買掛金の支払い
支払手形の期日決済
諸経費の支払い
税金の支払い
C借入金返済 借入金の返済
借入利息の支払い
D貸付け 資金の貸付け


2 資金繰り表が必要なわけ
(1) 取引条件等と資金繰りの関係

 企業が事業活動を行うとさまざまなお金の出入りが発生しますが、売上代金の入金は早ければ早いほど、仕入や経費の支払いは遅ければ遅いほど資金繰りに貢献します。資金繰り表を作成し、自分の会社にあった条件で契約を決めるといいでしょう。

取引

資金繰りへの影響

条件面の検討

売上代金

代金の回収が早いほど資金繰りに貢献

請求書の締切日
回収期日
売上代金のうち手形受領の割合
手形の満期日
仕入代金
経費の支払い
代金の支払いが遅いほど資金繰りに貢献 仕入先等の請求締切日
支払期日
支払手形の決済期日
借入金 金利が低いほど資金繰りに貢献 政策金融機関からか民間金融からか
短期借入金か長期借入金か


 
(2) 2つの収支で資金繰り表を有効活用
 資金繰り表を「営業収支」と「財務収支」の2つに分けてお金がうまく循環しているか、事業に問題が ないかを見極めます。
 

営業収支:営業収支とは企業本来の営業活動でどれだけの現金収支が賄われているかをあらわし、       
営業収支がプラスということは営業活動を行うことで多くの現金を手に入れることができるということをあらわします。マイナスの場合はすぐに対策を立て、財務収支でやりくりします。

財務収支:財務収支は銀行からの借入金や借入金返済で成り立っており、財務収支がマイナスになる主な要因は借入金の返済があるためです。

 営業収支のプラスで財務収支のマイナスを補っている状態は理想的ですが、このようにならない場合には事業に問題にあるのか、一時的な借入金で賄えるのか、どのタイミングで銀行に融資を申し込むのかを見極め、早めの対策を取ることが必要です。
 

 なお、設備投資の必要がある事業の場合には資金繰り表に設備収支も作成し、無理な設備投資で資金繰りを圧迫しないかを資金繰り表全体で見極めるようにしましょう。