〈a href="https://plus.google.com/u/0/102667563044732818612?rel="author"〉+Naoyuki Shibata
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Q1 資金繰りはなぜ必要のですか。
答え
いつ、資金(キャッシュ)が必要になるか、どれくらいの額の資金(キャッシュ)が必要なのかを把握し、いつ・どこから・どのように資金を調達するのかを計画・管理することによって、「資金が足りない」という状況を未然に防ぐためです。
1 損益計算書の利益と収支は違います
経営者の方なら誰でも自社の「利益」を気にすることでしょう。「今期の我が社の利益は良かった」あるいは「来期はもう少し利益を上げるようにしないと」という具合に。では、そもそも「利益」とはどのように計算されるのでしょうか。
(1) 「利益」と「収支」
企業会計では、利益を計算するときには売上や費用は「発生主義」で計上します(売上の計上の仕方は厳密には実現主義といいますが、ここでは広義の発生主義 とします)。
発生主義とは、売上や費用の認識を現金の収支にとらわれず、発生した時点で計上する損益計算の方法のことをいいます。たとえば、売上は商品の 受け渡しが完了したときや請求したときなど売上の事実が発生したときに計上し、実際に現金が入ってきているか否かは関係ありません。
費用も同じように支 払ったかどうかに関係なく、発生の事実に基づいて計上します。この発生主義に対して、現金の収支という事実に基づいて計上する方法を「現金主義」といいま す。
企業会計では発生主義によって売上や費用を計上して「利益」を計算するため、売上や費用が計上された時点と実際に代金を受け取ったり支払ったりする時 点にはズレが生じます。
これが「利益」と「収支」は違うというゆえんです。「収支」とは収入から支出を差し引いたもので現金の動きをあらわします。
(2) 資金繰り表の作成は経営の根幹
このように発生主義で作られた損益計算書の「利益」と、実際の現金の収入と支出の差額である「収支」とは全く異なる概念です。それゆえ「利益が上がってい るのに資金がたりない」ということが起こるのです。利益を把握することも収支を把握することも経営者にとっては大変重要なことで、この2つが経営の根幹と 言っても過言ではありません。収支は細かくは「資金繰り表」によってあらわされ、資金繰り表を作成することが経営の安定につながります。
2 金融機関の融資判断
会社の資金が不足したときは、どうしても借入れに頼らざるを得ません。借入れの際には金融機関からの借入れを検討する会社が多いでしょうが、では、金融機関は会社のどこを見て融資実行の判断をするのでしょうか。
(1) 金融機関が行う格付けのポイント
金融機関はかつてのように不動産担保を評価して融資を行うことはなくなりました。会社から提出された決算書をもとに金融機関独自の格付けをし、主に次の3つのポイントにより審査を行います。
① 企業の業績に不安はないか
② 融資金額が過大で返済に無理がないか
③ 資金の使用目的に問題がないか
(2) 融資審査のポイントは決算書
金融機関が融資を実行する際には、次の定量面と定性面の2つの側面から総合判断して企業格付けをし融資審査を行います。
定量面 | 定性面 |
①2期連続赤字ではない | ①営業者の資質、人柄 |
②自己資本比率=純資産÷総資産≧10% | ②業界動向 |
③借入償還年数=(総借入-現預金-正常運転資金)÷営業キャッシュフロー≦10年〜15年 | ③経営者の個人資産 |
金融機関が融資実行の判断をするポイントの中でも重要なのが、財務内容に問題がないか、つまり「貸したお金を確実に返済してくれるか」ということです。自己資本がマイナスの債務超過の状態や、きちんとお金が生み出せない経営内容の場合には難しくなります。
3 キャッシュフロー経営の重要性
キャッシュフローとは現金の流れのことをいいます。つまり、企業の事業活動から実際に得られた現金の収入から外部に支払った支出を差し引いた結果手元に残 る現金の流れのことで、キャッシュフロー経営とは利益以外に現金収支を重視した経営管理を行って、会社が実際に使えるお金をどうやって増やすかを考える経 営のことをいいます。
(1) 損益計算書とキャッシュフロー計算書の違い
企業会計では発生主義で費用・収益をとらえます。それをとりまとめて利益を計算したものが損益計算書です。一方、キャッシュフロー計算書は現金同等物の増減をとりまとめて資金状況をあわしたものです。
損益計算書 損益計算書からキャッシュフローを見るには キャッシュフロー計算書
(2) 資金繰り表とキャッシュフロー計算書の違い
資 金繰り表は、これからお金がどのように流れていくかという将来の現金の動きを予測するものです。一方、キャッシュフロー計算書は損益計算書や貸借対照表と いった決算書の内容をキャッシュフローの観点から分析報告するもので財産諸表の1つとして上場企業では公開が義務付けられています。キャッシュフローが潤 沢であれば企業の事業内容も安定しているという評価につながり、現在ではキャッシュフローが経営においても重要視されています。
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