第３回①について人材定着率２００％アップのための施策、企業統治安定雇用・やめない職場つくりとは？（その３）

 パート職員が辞めない愛着形成マネジメント

 

 

 登録ヘルパーの定着策　

①会社へのロイヤルティを高める事務所のレイアウト 　

　訪問介護ではパートのホームヘルパーは直行直帰で仕事をしていることが

多い。

　また、サービスは１対１で行われるから、事業所の存在が希薄になりがち

である。そこでの工夫としては事務所のレイアウト（机や事務用品の配置）

を工夫して、ヘルパーが立ち寄りやすいようにすることが考えられる。入口

のそばには打ち合 わせ用のデスクを置き、ヘルパー用の冷蔵庫も置く。打合

せのほか、雑談などに も使うことにより、直接顔を合わせる機会を増やすこ

とで個人同士のつながりも 深まるだろう。 

 

②感謝の気持ちで挨拶を忘れずに

　訪問介護事業において、利益を稼いでくれるのは現場の介護職であり、登録

ホームヘルパーのその一員である。事務所を訪れた時には、お茶はお菓子を必

ず出し「お疲れ様です」といったねぎらいの言葉をかけるべきである。このよ

うな心掛けを持つことで日常的に在席していない登録ヘルパーでも会社への愛

着形成につながるだろう。

 

 

 ③公平に仕事を評価する　

　仕事の評価基準を公平にすること。たとえば実稼働時間によるポイント制を

とってもよいだろう。よい仕事ぶりならご利用者からの指名が増えて、結果と

して稼働時間も増えることだろうという考えに基づいている。実稼働時間１時

間＝１ポイントとして、５０００ポイントごとに５０００円のボーナス支給と

いうのも面白いと思う。

 

 

 ④ヘルパーの体調への気遣い

 　登録ヘルパーの体調への配慮はケアマネージャーの大切な役割である。ヘル

パーの年齢や体調などを考えて派遣先を決めることも必要である。

 

 

 ⑤働いた実績を感じられる出勤管理をする 

　誰でも、働いた成果を実感することにより、労働意欲が高まる。その方法と

して、出金記録をヘルパー自身に記入してもらい、提出してもらってもいいだ

ろう。いつ、何時間働いたかという記録シートの提出に基づき毎月の報酬

を計算することにする。