〈a href="https://plus.google.com/u/0/102667563044732818612?rel="author"〉+Naoyuki Shibata
〒470-0113 愛知県日進市栄2丁目1306番地 ノースステージ2F
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介護業界の人材不足が続いている。介護福祉系の専門学校や講座も
定員割れが深刻なようで人材供給の改善はしばらく期待できそうも
ない状況だ。
そこで、売上の安定化を考えると人の定着率の改善が重要課題とな
ってきた。
介護職の離職率は他の産業と比べても高く、「辞めない職場環境」
をつくることが経営者には要求される。
介護職の雇用安定への施策を採用段階から考えてみたい。
※ 採用段階で考えるべきポイント
辞めない人材を採用すること、そのためには事業方針へ
のコンセンサスが重要
人材不足が続いている状況においては、まずは長く働き
続けてくれる人材を採用することが最も大切である。
人材不足という現実だけを追いかけて「働いてくれるな
らだれでもよい」と採用しても就労環境と働く職員の希
望がミスマッチしていれば離職されてしまい、再び募集、
採用、研修をしなければならず、膨大なロスが生まれる。
これを防ぐためには、採用時に応募者に対して面接時に
経営方針や事業ビジョンなどを整理した「当社の行動基準」
を十分に説明した上でコンセンサスが得られた場合に採用
検討する。
こうすれば応募者の希望とのミスマッチが防げることに
なろう。
この「行動基準」については、各会社それぞれあろうが、
私の考える基準としては
顧客の充足
従業員の充足
会社の充足(利益のアップ)
この3つのバランスが大切だと考えている。
※ 採用後で考えるべきポイント
採用後は行動基準の3つの要素がバランスよく達成され
職員が仕事で満足できるような環境をつくることが定着
率向上のポイントとなる。
行動基準の3つの要素の満足度を高めるためには
①従業員の充足を満たすこと
統計によれば、介護職を就職先として選んだ人は他の業種
と比べて“やりがい”を挙げている割合が高い。
このことは、それだけ、仕事へのこだわりを持って就職し
ているわけで仕事への意欲は高いといえる。その分だけ企
業や組織に対する「従業員の充足度」への期待も高くこれ
をないがしろにしては定着率の向上は望めないことになる。
ところで、このやりがいを満たすポイントとは何だろう 。
給与・待遇・人間関係、裁量権・目標の達成・昇進など
いろいろ考えられるが
従業員の充足度を高めるためには給与を高めることも最低
限必要だが、それよりも仕事の目標を明確にして達成感を
わかりやすくするほうが効果的だと思われる。
②客観的に顧客の充足度を評価する指標とは?
介護サービスの受給者一人当たり費用額は175.8千円
御社はこの数値を上回っていますか?
介護業界は顧客の充足度を計測しにくい業種である。それ
は、利用者が“満足”や“不満”を正直にアピールしにくい
環境にあるからである。
そこで、顧客の充足度を測定する客観的な指標としては利
用実績が挙げられます。
利用実績の比較対象としては厚生労働省が毎月発表している
「介護給付費実態調査月報」
が参考になる。
URL: http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/kyufu/2008/05.html
御社の実績を実態調査の数値と比べて、それよりも低いよう
なら顧客充足度は低いと推察できる。
ケアマネージャーの中にはとにかく、利用者負担額を低く抑
えることこそが大切だ。
と考えている人もいるようだが、それだけでは適切な自立支
援の実現はむずかしい。
自立支援に必要なサービスをそろえるのがケアマネージャー
の仕事であり、意欲的な生活を実現するためには適切なサー
ビス量があると考える。
(注)介護給付費実態調査は、介護サービスに係る給付費の状況を
把握し、介護報酬の改定など、介護保険制度の円滑な運営及び
政策の立案に必要な基礎資料を得ることを目的とし、平成13年
5月審査分より調査を実施している。各都道府県国民健康保険団体連合会が審査した介護給付費明細書
給付管理票等を集計対象とし、過誤・再審査分を含まない原審査
分について集計している。ただし、福祉用具購入費、住宅改修費など市町村が直接支払う費
用(償還払い)は含まない。≪平成20年5月審査分の介護給付費実態調査の概要≫全国の受給者数介護予防サービス 773.6千人介護サービス 2,934.5千人受給者1人当たり費用額介護予防サービス 39.3千円介護サービス 175.8千円
③会社の充足(利益アップ)のために
訪問介護では“新規利用者の獲得”が重要
→そのための施策とは?
会社の利益アップのためには、経営者はわかりやすい目標を示し
、職員はそれを達成したら“ほめられる”=満足するという環境
をつくることが大切である。
その目標としては新規利用者の獲得がお勧めである。 訪問介護
では施設入居や死亡に伴い利用者数の自然減が避けられない。
そのためコンスタントに新規利用者を獲得しなければ、現在の売上
を維持できないどころか売上は減少してしまう。
最重要課題である。
これへの取り組みとしては社内のコンセンサスが重要で毎月の新規
獲得数を目標として掲げること。
具体的には獲得数を賞与に反映させる仕組みをつくることで従業員
の充足度を上げる方法ということも考えられる。
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