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第16回 科目別税務調査の目のつけどころ・・・寄附金(その2)

第16回 科目別税務調査の目のつけどころ・・・寄附金(その2)
 
 今回は税務調査でもよく問題になる交際費寄附金の相違点などを中心に述べたいと思いますす。
 
Q3 交際費と寄附金の相違点について教えてください
 
A 
 交際費も寄附金も、金銭や物品、あるいは経済的な利益を無償で相手方に与えるという点でよくにており、両者の区分や両者の他科目との区分が調査でもよく問題となります。
 
 1 交際費とは 
 交際費とは、法人がその取引先など事業に関係のあるものに対して、接待、供応、慰安、贈答などを行うために支出するものをいいます。

 このような交際費は企業活動を行っていく上で必要不可欠な費用とも思われますが、税務上は その支出が多額となるのを防止して資本蓄積を促進するという趣旨のもと、原則としてその全額 が損金不算入とされています。
 
 2 寄附金とは 
 一方、寄附金とは、法人が金銭その他の資産又は経済的な利益の贈与又は無償の供与など を行うために支出するものをいいます。 寄附金も、企業活動を行っていく上である程度必要な費用であると思われますが、いたずらに法人が寄付を行うのを認めてしまうと、その分、法人が納める法人税額が減少してしまうことも あり、税務上、一定の損金算入限度額が設けられています。

 3 交際費と寄附金の相違点

   よく、交際費は「贈答」であり、寄附金は「贈与」であると言われます。 「贈答」とは、贈ることと返しをすることとされ、何らかの見返りを期待して金品等を贈ることをいいます。 一方、「贈与」とは、一方的に財産を与え、見返りが無いものを言います。 

 このように、交際費と寄附金を区別する基本的な考え方として、

 ・交際費は、(1)法人の得意先、仕入先その他事業に関連するものに対して、(2)何らかの見返りを期待して法人が支出するものであり、

 ・寄附金は、(1)事業との関連性がないか希薄なものに対して、(2)見返り等の反対給付を期待せず、一方的に法人が支出するものであるといえるでしょう。

 政治家主催のパーティ券の購入費用について
  本来、パーティ出席に係る費用は、主席者相互の親睦を図るために行われるもので、交際費 に該当します。

 しかし、政治家の主催するパーティは、(1)その内容に比して参加が高額であること、(2)パーティ券の購入者はそのパーティに出席する割合が低いにもかかわらず大量に購入する場合が多いこと、(3)購入者は、パーティに参加するというより、政治家への資金面での応援を行うという認識のもと購入する場合が多いことなどから、一般的には政治家活動の資金を集めるために行われると見られているようです。

 つまり、パーティ券の購入費用の実態は政治家に対する 政治献金であると考えられます。

 このようなことから税務上、政治団体に対する拠出金は寄附金に該当するものとされており、一般的に政治家主催のパーティ券の購入費用も同様に取り扱われています。 ただし、そのパーティに出席し、政治家や参加者との交流を深める目的でパーティ券を購入した場合や、得意先に贈答するために購入した場合には、寄附金ではなく交際費と認識される可能性もありますので注意が必要です。

 パーティ券の購入費用を寄附金処理した場合には、調査の際、パーティに出席するために購入したものではなく、実質的には政治献金であることを説明できるようにしておくことが必要です。

 そのためには、事前に、パーティ開催の案内状、式次第、購入枚数、当社からの参加人数等が 明らかになる資料をそろえておくことが重要です。

 
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