第36回 柴田式月次決算書 「自己資本比率が高くても会社は倒産する」
柴田式月次決算書 「自己資本比率が高くても会社は倒産する」を説明します
ある会社があります。

その会社は自己資本比率が50%あります。中小企業でいうと、この数字は優秀と言えます。
中小企業では自己資本比率が30%である会社も少なくありません。
でもこの会社は倒産してしまいます。なぜなら現預金が10万しか残っていないからです・・・
この様に、いくら自己資本比率が高くとも手元に預金がなければ倒産してしまいます。
では、どの程度資金を持っているのが良いのでしょうか。
一つの目安は、総資産の30%以上にすることです。
そしてその際に、借入依存度を総資産の30%以下にすることが重要です。
そうすることで、実質無借金になれるのです。
経営の本質は、【借入金を減らしながら、預金を増やしていく】ことです。
借入金は利益の前倒しですから、借入金が多いとその分利益が必要となり、その利益分、売上を無理にあげなければいけなくなります。
倒産しないようにしっかり現金を手元に置く、そして、無理にならないように借入金を徐々に減らしていく。
これが、中小企業経営において大事なポイントだと私達は考えております。
「柴田式月次決算書」を使って一緒に高収益型事業構造の会社を作りましょう!