第30回 柴田式月次決算書 「短期借入金で運転資金を補填するのは好ましくありません」
柴田式月次決算書 「短期借入金で運転資金を補填するのは好ましくありません」を説明します
運転資金で寝てしまうお金を補填しようとした場合、運転資金は、流動資産、流動負債に属していることを考えますと、短期借入金で賄ったほうが良いという考え方は、一般的に言われるところだと思います。
しかし、これは正しいでしょうか?
運転資金は、事業の構造上必ず発生するものであり、事業を転換したり、商品が変わらない限りは、サイトの構成を含め大きく変わることはありません。
にも関わらず、その穴埋めを、いつ切られてもおかしくないような短期借入金で賄うというのは、とてもリスクがあると感じられますがいかがでしょうか?
では、どうすればいいのでしょうか。
私たちの答えは、「短期で賄うのではなく、長期で賄う」です。
運転資金で寝ているお金は事業構造で寝ているのですから、そのお金は、長期で賄い、徐々に内部留保を厚くして、後は自己資金で補てんできるようにする。
これが私達の考え方です。
このようにすることで、いつ切られるかわからない短期借入におびえて経営するのではなく、長期借入金で賄いながら、返済額を利益で返済できるように していくことで、財務体質を強化していくことが可能になります。
運転資金は、短期借入でなく、長期借入で賄うというのが私たちにアドバイスです。
「柴田式月次決算書」を使って一緒に高収益型事業構造の会社を作りましょう!