第27回 柴田式月次決算書 「最適な労働分配率とは?」
柴田式月次決算書 「最適な労働分配率とは」を説明します
お客様と接していると、「うちの業界で労働分配率って何%くらいなの?」と聞かれることがあります。
その際、インターネットで検索すると出てくる、業種・業界ごとの労働分配率を参照し、「お客様の業界ですと、〇〇%くらいですね。」などとお答えしている会計事務所が多いのではないでしょうか?
実はこれ、正しくありません。
では、どのように答えるのが正しいのか。
★それは、「損益分岐点比率80%時の労働分配率」と答えていただくのが正解です。
なぜなら、業界平均・業種平均はあくまで平均であって、その会社の参考になるとは限らないからです。会社によって、同じものを売っているように見えても、ビジネスモデルは全然違います。
いい例が、「高級レストラン」と「一般的なフレンチやイタリアン」。
同じ飲食店ですが、「高級レストラン」は原価率20%。一方、「一般的なフレンチやイタリアン」は55%と言われています。
これだけ見ても、業界平均を参考にしてはいけないことは理解していただけると思います。
適切に固定費と経常利益へ配分されている損益分岐点比率80%時の経費配分が、その会社にとっての理想ということになるのです。
「柴田式月次決算書」を使って一緒に高収益型事業構造の会社を作りましょう!