第22回 柴田式月次決算書 「この2社は何が違うのか?」
柴田式月次決算書 「この2社は何が違うのか?」を説明します
業種も社歴も同じ、2つの会社がありました。しかし、働く社員の表情は、2社では全く違っていました。
A社の社員は、いつも明るく楽しそう。社員同士も仲がよさそうです。
一方、B社の社員は、いつも何かに不満がありそうであまり楽しそうではありません。社員同士も仲が悪いわけではありませんが、会社や社長の愚痴で盛り上がって。。。
当然、この社風は2社の業績にも影響しており、A社の業績は、好調で利益もでているのですが、B社は借入返済額を賄うので精一杯といった状況です。
この2社の状況を分けたのは、一体何でしょうか
両社の社長とも大変社員想いで、社員の生活を少しでも豊かにしたいと思っているのに、これだけの差が出てしまっているのです。
よくよく調査をしてみると、A社では、「あるもの」を運用しているということが分かりました。
その「あるもの」を運用していることで、社員が会社に夢をもち、同じ未来に向かって全社一丸体制の経営ができるようになったそうです。
その「あるもの」とは、何でしょうか。
それは『経営計画書』です。
社長にどんなに良い想いがあっても、社員に伝わらなければ、社員は、同じ未来を向いて仕事をしてくれません。
経営計画書は、いわば、社長の想いを書き記したものです。
「わが社のビジョンは○○です。」
「一生、社員の皆様を守る会社にします。」
「わが社の強みは□□です。」
普段口頭でしか伝えられていない想いが、いつも手元で読むことができる。これを元に、ビジョンを共有するため勉強会を行い、朝礼を通して価値観の共有が図られていくのです。
その想いに共感した社員が残って働いてくれるので、皆、楽しく、やりがいを持って働いていたのです。
国税庁の調査では、平成26年10月の発表で黒字割合は、30.6%です。なんと7割の会社が赤字なのです。
経営計画書を作成し黒字企業を目指しましょう!