第20回 柴田式月次決算書 「決算の着地を予想する方法」
柴田式月次決算書 「決算の着地を予想する方法」を伝えます
中小企業の社長様が、決算月が近づいてくると、気になること。それは、「今期は、黒字で決算を迎えることができるのか・・・」、「税金は、いくら支払わなければならないのか・・・」、「税金を抑える方法は何かあるのか・・・」など、その期の決算がどのような着地を迎えるか? です。
それに対して、「まだ、先々月の試算表すらまともにできていないのに、決算の数字なんてわかるわけないでしょ・・・」と、心の中で、思っている会計人が多いのではないでしょうか。
2か月前の試算表もできていないのに、決算の着地が読めない・・・
これは、本当でしょうか?
実は、そんなことはありません。
なぜでしょうか。
社長様は、1円単位まで正確な税金が知りたいわけではありません。今の預金残高で、支払が可能なのかを知りたいのです。
ですから、万円単位まで理解していれば十分です。
そこまでの着地を予想してお伝えすれば、よいのです。
では、どう予想するのか?
は、以下の3つだけ分かっていれば簡単に予想ができます。
その3つとは、
(1)売上高
(2)粗利益率
(3)固定費
です。
(1)は、聞かないとわかりませんので、決算月までの売上予測を社長様にいただきます。
(2)は、大きくぶれることはないと思いますので、年平均を使用します。
(3)は、固定費ですので、直近3か月の平均固定費を使用します。
こちらを元に月次推移の損益計算書を作成し、あとは、社長様に話を聞きながら細かい部分を詰めていきます。
そうして、予想利益を算定すれば、おおよその税額も算定可能となります。
そして社長様は先が見えて、打つ手を考えることが可能になるのです。
この打ち合わせを柴田尚之税理士事務所では『決算前検討会』と称し、毎年のイベントとしてしまいます。
「柴田式月次決算書」を使って一緒に高収益型事業構造の会社を作りましょう!