第12回 柴田式月次決算書の「ここが売り物!」
注目 柴田式月次決算書の「ここが売り物」です
月次決算書を勉強し、いくら使い方を理解したところで、社長様にその意味を知っていただかなければ意味がありません。
月次決算書はどこに意味があるのでしょう。
月次決算書の役割は、一言で言うと「チェック」 です。
1か月の活動が数字にどの様に表れているのかをチェックし、課題を把握し、行動を修正し、改善を繰り返すことで、儲かる会社にしていくための重要な役割を担っています。
しかし、中小企業の社長様は、この「チェック」 に対しての重要性をまだまだ認識されておりません。
それはなぜでしょうか?
答えは色々ありますが、一つの要因として、「計画を立てないから」 ではないかと思います。
数字は、比較して初めて意味を成すものですが、その対象が前年同月や前月の数字だけだとすると、「今月は、売れない月だからしょうがないね。」、「去年は、特需があったんだよね。だから今月悪いのは仕方ないな」 など、景気や変動要因に原因を転嫁してしまいます。
これでは、本当の意味で会社をよくすることにはなりません。
しかし、計画を立てると、「なぜ達成できなかったのか」、「計画との差を埋めるためにはどのようにしたらよいのか」 を考える様になります。
原因のとらえ方が前向きになるのです。
そして、これに加えてさらに重要なことがあります。
それは、【計画した数字に意味を持たせる】 ということです。
社員は、社長から計画の数字を一方的に言われても、「どうせ達成したって社長の生活がよくなるだけだろ」 って思っています。
社員の協力がないと、計画の達成は非常に難しくなります。
そこで、この数字を社員にとっても自分事にする必要があるのです。
そのために、必要となるツールが、【経営計画書方針編】です。
ここで、「なぜ、自社の商品をお客様に買ってもらう必要があるのか」、「なぜ、利益を出す必要があるのか」、「社長が社員のことをどれだけ大事に思っているのか」 を、文字にして記すのです。
それにより、社長と社員の価値観・方向性を一致させ、全社一丸となって会社を良くして行こうとする土台ができるのです。
その土台を元に計画を立てるから社員も協力し、社員が協力して活動できるから、活動の結果を数字でチェックしていくことに意味が出てきます。
「柴田式月次決算書」を使って一緒に高収益型事業構造の会社を作りましょう!